薬剤師ママは最強と言われていますが、高時給のパートをしててもやはり悩みは尽きないものです。

『子育ての為に子供との時間は欲しいし、でも子供の教育費だって貯めたい…。』
その両方を叶えるのがパートで、「薬剤師は高時給だからよかった!」と思っていた筆者ですが、短時間正社員という制度があるのをご存じでしょうか?
時短勤務は育児か介護のどちらかの理由がないと取得できませんが、短時間正社員では育児の理由がなくても取得できます。
ということは…!
子供の年齢を気にしなくてよいということ!
時短勤務だと子供が3歳になったり小学1年生になったり(※会社によって異なる)するとフルタイムで働かないといけませんが、短時間正社員だとその心配がなくなるんです。

正社員をしつつ、子供が小学生のうちは家にいたい!ってのが叶うかも!?
・短時間正社員とはなにか?
・短時間正社員は何がよいのか?
・短時間正社員がママにおすすめな理由
がわかります。
早速見て行きましょう♪
短時間正社員とは?

短時間正社員とはその名の通り、正社員だけど働く時間が短い社員のことです。
取り入れている会社もあれば、まだ取り入れてない会社もありますが、薬局などどうしても薬剤師を確保しないといけない会社では、交渉次第で考えてくれるのではないでしょうか。
短時間正社員制度とは
正社員は、必ずしもフルタイム勤務である必要はありません。近年、フルタイム正社員と同等若しくはそれ以上の意欲や能力があるものの、長い時間は働けない人材が増えつつあります。短時間正社員制度とは、そうした人材を活用できる一つの雇用形態です。
引用元:厚生労働省-多様な働き方の実現応援サイト-

なんだかボヤッとしてるなぁ…。

とっとりあえず、フルタイムで働かなくても正社員になれるってことだよ!
調べたところによると、『特に何時間以上働かないとダメ!』とかの決まりはないみたいで、会社によるようです。
例えばですが、薬局の場合は週32時間以上の勤務で常勤薬剤師(1人)として数えることができます。(厚生労働省より)
ということは、週32時間以上の勤務をしていると「かかりつけ薬剤師」や「管理薬剤師」になれますので、これらを満たせる場合に短時間正社員として雇ってくれる可能性がぐっと高くなります。

休憩時間などを工面して、週5勤務で9時~16時(もしくは16時半)くらいだね!
短時間正社員の何が良いの?

結局、短時間正社員って何が良いの?と思いますよね。
ママ薬剤師が短時間正社員をするメリットをあげてみました。
正社員 | 短正社員 | パート | 派遣 | |
---|---|---|---|---|
給料 | ◎ | 〇 | 〇~△ | 〇~△ |
安定性 | ◎ | ◎ | △ | ✖ |
キャリアアップ | ◎ | 〇 | △ | △ |
自由度 | ✖ | 〇 | ◎ | ◎ |
給料面と安定性
勤務時間を先ほどの週32時間勤務だと考えると、正社員の給料のおよそ0.8倍です。
600万円×0.8=480万円
パート薬剤師で考えると…(時給換算3,000円)
3,000円×32時間×4週×12ヵ月=460万8000円
もちろんパートの時給や正社員の年収にもよりますが、なんと同じ時間働いて20万円もの差が!
パートと違い正社員にはボーナスや退職金がありますし、たとえ祝日で仕事が休みでも固定給なので変わらず給料が入ってきます。
パートの場合は祝日だと普通のお休みになるので、その分給料が減るのが悲しいところ。
パートや派遣は働けば働くだけお金が入ってきますが、ママたちは働く時間がないからフルタイム正社員じゃないわけで…。
フルタイム正社員ほどお給料は貰えないけど、パートや派遣より安定してお給料が貰えるのが短時間正社員の良いところです。
キャリアアップ
短時間でも正社員は正社員。
パートや派遣と違い、雇用側もそのつもりで雇っています。
「短い時間でも責任感を持って仕事をしたい!」
「○○年後はこんな薬剤師になりたい!」
という方にも短時間正社員はおすすめです。
正社員として長くその会社に勤める前提で、自分のキャリアを磨いていけます。
自由度
自由度の高さで言えば、パートや派遣がやはり1番自由がききます。
ですが、パートと同じような時間に帰れるなら正社員のほうがメリットが大きい気がします。
週32時間を確保するには、週5勤務で9時~16時(休憩45分)として、週1~2回ほど16時半の日をつくれば32時間確保できます。
筆者は時短勤務だと、子供が一定の年齢になると強制的にフルタイムになるのが嫌でパートを選んでいました。
例えばですが『小学1年生になったらフルタイム勤務をしないとダメ!』とか言われても、実際に子供が小学1年生にならないとどのような様子になるかわからないし、そもそも学童に預けるのが良いのかもわからない…。ならパートかなぁ…って感じでした。
短時間正社員は、時短勤務のようなしばりはありません。
短時間のままがよければ短い時間のままで働けますし、子供の手が離れてもっと働けると思えば長く働けばよいです。会社との交渉次第ですので、その時の自分の状況で良いのが魅力です。
雇用形態別のメリット・デメリット

ここで簡単に、雇用形態別でメリットデメリットをあげてみたいと思います。
正社員薬剤師
ここでの正社員薬剤師とは、フルタイム勤務で1日の労働時間が8時間かつ週5勤務のこととします。
・毎月一定のお給料が貰える。
・ボーナスや退職金がある。
・キャリアアップしやすく、責任のある仕事を任せられやすい。
・残業や休日出勤がある可能性がある。
・部署や店舗を変わる可能性がある。
パート薬剤師
・勤務時間や休みなど、自由がききやすい。
・正社員に比べて責任が重くなく、時間になれば帰れるなど精神的負担が少ない(ことが多い)。
・ワークライフバランスがとりやすく、仕事と家事を両立しやすい。
・祝日などで出勤できない日は給料が減る。(給料が一定ではない。)
・有給が少ない。
・責任感のある仕事は任されにくい。
派遣薬剤師
・好きな勤務地、好きな科(糖尿・癌・小児etc…)の門前など、自分がやりたいことに挑戦できる。
・高時給
・主に服薬指導をしたい人には良い。
・色々な職場を経験できる。
・継続的に働き先があるとは限らない。
・即戦力を求められていることが多いため、求められる知識が広い。
・自分で判断して何かをすることが少ない。
短時間正社員をするのに大切なこと3選

「正社員にして貰えた!」「しかも短時間で帰れる!」
となると嬉しいもの。
でもついつい嬉しすぎて、一緒に働いている人のことを蔑ろにしたら…後で困ります…。
他の記事で『いて欲しいパートになるには?』という記事を書きました。
内容はかなり似ていますが、短時間正社員になる上で大切なこと3選をあげたいと思います。
「こんなことなら、短時間正社員なんて制度使うんじゃなかった!」
と経営陣や、他の同僚たちに思われたくないですよね。
これからあげる3選をしっかり心に刻んでおきましょう。
報連相
仕事をする上で「報連相って当たりまえじゃん!」と思われるかもしれませんが…。
短時間正社員は他の人より早く帰るので、どうしても自分がいない時間ができます。
自分がいない時でも他の人が困らないように、普段よりしっかりと報連相を心がけましょう。
伝える時間がなかったときや忘れてしまいそうなときは、メモを残しておくなど対策しておきましょう。
自分が関わった仕事に、他の人が時間を取られないように気をつけましょう。
スピーディーさ
ダラダラ仕事をすることは避けたいです。
「私がやらなくても、どうせ誰かが代わりにやってくれる。」
みたいな考えはやめましょう。
鑑査の山が溜まっていると、
「うわぁ~あれ全部これから見るのかぁ…」
と思うこともあるとは思いますが(笑)。
他の人たちの仕事が少しでも減るように、自分が出来ることは自分がいる時にやってしまいましょう。
効率を考えることや優先順位をつけることが大切です。
助け合いの心
子供が小さい時や手が離せない時はしっかり助けて貰いましょう。
子供が大きくなってきて、他の社員の方に小さい子がいたら(自分が出来る範囲で)小さいお子さんがいる方を優先してあげるなど、助け合いの心で働きましょう。
会社もせっかく短時間正社員の制度を使って雇ってくれているので、会社が困っている時はみんなでやりくりして働く気持ちを持ちましょう。
何が言いたいかというと、短時間正社員をしていて、
「私は○○しか働かない約束なので、働きません。」
ということのないように(笑)。
短時間正社員求人の探し方

では実際に短時間正社員制度を取り入れている職場はどう探したらよいでしょうか?
筆者の場合は、パート→短時間正社員という流れでしたので、短時間正社員の求人は探していません。
ですが、薬剤師が欲しい職場では交渉次第では取り入れてくれる可能性は高いですし、もともと取り入れている職場も探せばあります。
筆者の職場では、パート希望で面接にきた薬剤師に、会社側から「それなら短時間の正社員で勤務するのはどうですか?」と提案していることもあると言っていました。(勤務時間や出勤可能曜日が会社とマッチする場合に)
会社は薬剤師を確保できるし、薬剤師は短時間正社員で雇用してもらえるのでお互いWin-Winの関係です。
その方は転職サイトを利用しており、転職エージェントと会社とで条件交渉のやりとりをしていました。
短時間正社員の求人はどうしても条件交渉などのやりとりが必要となってきますので、転職サイトを利用するのが良いでしょう。(転職サイトのエージェントが自分のかわりに条件交渉をしてくれるのと、沢山の求人の中から自身の条件にあった求人をピックアップして紹介してくれるため。)
では実際に、筆者も利用したことのあるおすすめの転職サイトを紹介します。
ファルマスタッフ

サポート丁寧、話をじっくり聞いて貰いたいひとにおすすめなファルマスタッフ
。
まだ転職をどうしようか迷っている…というような人でもしっかり話を聞いてくれます。
・安心の大手転職サイト!
・公開求人52,000件以上という、求人数の多さ!
・全国12拠点でどの地域にも強い!
・サポート重視の転職者コミット型!
・職場の雰囲気まで教えてくれる、求人画面だけではわからない所までサポート!
・かなりじっくり話を聞いてくれるので、急いで転職したい人は注意!(←最初に期限などを伝えておくことがおすすめ。)
・事務局と転職エージェントが分かれているので、転職希望条件などの説明が2度手間になることも。(←必ずそうなるとは限りません。)
ヤクジョブ.com

筆者の今の職場を案内してくれたのが【ヤクジョブ】
です。
LINEでやりとりでき、対応もスピーディで気持ちよく転職活動できました。
・28年の信頼あり!薬剤師専門転職サポート会社。
・公開求人52,000件以上という、求人数の多さ!
・正社員やパートはもちろん、派遣やスポット(単発)など働く形態の取り揃えが多い。
・こちらの疑問など逐一説明してくれ、サポートもしっかり充実。
・条件交渉では、こちらが伝えた内容をしっかりくみ取ってくれ交渉してくれる。
・思っていたよりもスピーディに転職してしまった。(←これは転職先との兼ね合いなので、こちらが待って欲しいと伝えたら待ってくれたかも。)
・求人紹介は文章で送られてくるので、すぐには聞きたいことが聞けないことも。(←後日時間をとってくれますが。)
ファーネットキャリア

ファーネットキャリア
の良いところは、担当者が直に会いに来てくれ、対面で話ができるところ!
電話で話すのは苦手…しっかり話を聞いて欲しいという方におすすめです。
・20年以上の転職サポート実績あり。
・直に会いに来てくれるので、相手の顔を見ながら話したい人に良い!
・顔が見れる分、信頼度も高い。
・オーダーメイドの求人を探してくれる。
・最初のヒアリング、面接時など何度も足を運んでくれる。
・求人数は29,000件と大手サイトに比べれば少なめ。
・対面で話すのは苦手…と言う人はそのように伝えたほうがよいかも。

1社だけでなく、2~3社登録してその中から自分に合った転職サイトを利用するのがおすすめだよ。

どうしても担当者と合う合わないあるもんね~。
これだけは忘れないで!謙虚な姿勢が一番大切。

短時間正社員をするのに大切なこと3選でも書きましたが、権利ばかりを主張するような人にはならないように気をつけましょう。
やはり謙虚さが一番大切です。
「ありがとうございます。」
の一言と態度があれば大丈夫です!
まとめ-良いところ取り!ママ薬剤師におすすめな短時間正社員という方法-

いかがでしたか?
薬剤師は、たとえブランクがあってもママであっても仕事先から必要とされやすい職業です。
割りとこちらの要望も聞いて貰えますし、交渉もしやすいほうだと思います。
パート薬剤師でも良いですが、子供との時間も教育費も欲しいという方には短時間正社員という制度がおすすめです。
短時間正社員になって、正社員の安定性・パートの自由度・さらには後々のキャリアアップまで全てを手に入れましょう。
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