
「病院薬剤師は大変と聞いていたけど、やっぱり大変。もう辛い、もうしんどい…。」
と感じている方に向けて、【500床強の総合病院に勤務→個人調剤薬局→中小調剤薬局】へ転職した筆者が、病院薬剤師が辛いと感じる瞬間を7選でまとめてみました!

「病院薬剤師って大変なこと多いよね~」
この記事を読んで『クスっと笑ってもらうもよし』『そうなんよ!と共感してもらうもよし』『解決策を探してもよし』です。
自由に見て行ってください。
- 病院薬剤師が辛いと感じる瞬間7選
- 辛いことを乗り越える方法と乗り換える方法
についてわかります。
病院薬剤師が辛いと感じる瞬間7選!

ちなみに筆者は某私立大卒で、そもそも頭が良くないこともあり、頭が良い人の脳みそはどんなものなのだろうと「1回(頭の良い人に)なってみたいな。」と常日頃から思っておりました。
なれませんでしたが…(笑)
こんな筆者が、実体験をもとに病院薬剤師が辛いと感じる瞬間をまとめました。
体力的に辛い
当直や早出、遅出などそもそも体力的にしんどいですよね。
筆者が勤めていた病院では、早出や遅出をするからその分早く帰れるとかはなかったので、いったい何時間働いていたのだろう…。という感じです。
しかも2日に1回は何かしらの残業がついていましたね。
さらに業務後に勉強会があったりして、当時は若かったからまだ体力があったものの、あのままずっと続けていたら今頃どうなっていたやら…。
頑張りたくても、もう体力的に辛いです!ということはありました。
人間関係が辛い
薬剤部の人数は20人程度と、多くもなく少なくもなくでした。
薬剤部の内部でもお局がいてそこでもごたごたがなかったわけではないですが、それよりも他職種とのコミュニケーションが大変でした。
当たり前ですが、良い人がいれば悪い人もいるわけで…。
悪い人でも業務上は関わらないといけないとなると、これが思ったよりしんどいですよね。
「○○するだけなのに、なんでそんなに態度悪いの~!?」
と意味不明な感じ悪さもしばしば…人間関係が辛いのは1番嫌なパターンですね。
業務が多すぎて辛い
病院薬剤師の仕事は多岐に渡ります。
調剤・注射・注射混合業務、病棟業務、ケモ、治験、等々…
チーム医療にも携わりますから、他の職種の業務についてもある程度はわかっていないといけないですし、何と言っても業務が盛りだくさんです。
病院の全体像をある程度把握できるようになるまで、時間がかかります。
忙しくて辛い
先程あげた体力的に辛いというのに似ていますが、忙しすぎて辛いこともあります。
病院では、そもそもの人数が少ない場合や業務が多すぎる場合、またはその業務がある一定の人に偏っている場合など、忙殺されて肉体的にも精神的にもすり減って辛いことがあります。
あまりに忙しすぎる場合は、正常な判断が難しくなりますし、常に何かに追われている感じで業務をすることになるので息つく暇もありません。
ろくに休憩時間もないという忙しさは、ある一定の期間だけなら乗り越えれますが、ずっとでは(精神が)持ちません…。
研修制度がなくて辛い
医師や看護師にはメンター制度があるのに、薬剤師にはないのは何故でしょうか?
もちろん大手になればあるところはありますが、地方や中小で『とりあえず人が足りないんだ!教えるより手を動かしてくれ!』みたいな所はまだ多いように思います。
専門知識なのに、現場じゃないとわからないことは多いのに「見て覚えろ!」的なのは辛いです。
これから体制が整っていくのか…。
「もっと自分で頼る先輩を見つけろよ!」というのが正解なのか、このへんは実際のところ何が正解かよくわかっていません。
6年出たのに地位が低くて辛い
「(6年じゃなくて)もう、4年で良かったじゃん。」
と思ったことが何度もあります。
病院内の薬剤師の地位ってそんなに高くないですよね(筆者が勤務していた病院では、他と比べると割と高かったほうだと思っていますが…。)
6年制の大学を出たのに、病院内での地位は思ったほど高くない…。
ギャップが激しくて「何のために6年も勉強したのか。4年で卒業して、実務経験を2年積んだ方がスキルが高いのでは??」と考えると辛いです。
これからその地位を高くしていくぞ!と闘志に燃えている方は良いですが、壁は厚い。
筆者の場合は6年制になりたてのころですから、今はどうかわからないですけどね。
年収も低いので辛い
早出遅出当直、休日出勤までこなしているのに、給料が低い。
片や調剤薬局ではしっかり休日もあり、定時に帰れるのに給料が高い。
「確かに給料で病院薬剤師を目指したわけじゃないけれど!」
と叫びたくなります。
1か月に5万変わるだけでも大きいですよね。
わかって就職していても、お金は生活に直結しますから、モチベーション維持が難しいです。(さらに地位も低いしね…。)
辛いことを乗り越える方法3選

辛いことを乗り越える方法を3選であげてみます。
専門性を磨く
病院薬剤師でないと経験できないことは多くあります。
今は辛くても専門を磨く時期なんだ!と割り切って、振り切ってしまう方法です。
「○○の認定薬剤師をとるまではとりあえず頑張ってみる。」
「調剤~病棟業務まで一通りやるまではやってやる!」
ダラダラとやるより、期間や目標を決めてとりあえずそこまでは頑張る方式です。
一生続くのか後1年なのかでは、気力や頑張り度も変わってきます。
1年後、もう一度どうしたいかを考えてみてはいかがでしょうか。
患者さんからの感謝の言葉を聞く
人間、必要とされると頑張りたくなるものです。
『自分が存在していてよかった!』と思えるし、『誰かの役に立った!』というのは嬉しいことですよね。
問題は、これはコチラが望めば必ず貰えれるわけではないのでどうするかですが…。
いつもより丁寧に薬の説明をしてみたり、寄り添ってみたり、役に立ちそうな豆知識を伝えたり…相手が喜びそうなことを想像して行動してみましょう。
少し休む
「もう忙しすぎる!」
「何も考えることができない!」
という場合は、少し休みましょう。
体に異変が起きているような場合は、少しではなくしっかり休んでください。
「でも他の人に悪いしな…。」
という気持ちは捨てましょう。あなたの体のほうが大切ですから。
難しく考えずしっかり休養して、また仕事に臨めばよいだけです。
辛いことを乗り換える方法3選

乗り越えずに乗り換える方法も3つ考えました。
同じ病院に転職
違う病院に乗り換えましょう。
急性期だと基本的に忙しくなりやすいですから、慢性期の病院にしたり、当直がないような病院にしたりと少しスライドしてみましょう。
「忙しいのはもうしんどくなってきたけど、病院勤務は捨てがたい!」
と悩まれている方におすすめです。
他職種に転職
「給料が…。」
という方は病院ではなく、ドラッグストアや調剤薬局、企業など他職種に転職してみてもよいかもしれません。
忙しさもいらないという方は、しっかり転職先を吟味して選びましょう。
医師や看護師と積極的にコミュニケーションとるのに疲れた人にもおすすめです。
辞めてから考える
『まず辞める。』
それから考えても良いと思います。
既に(疲れすぎて)正常に思考できない状態なら、思考を正常に戻してから考えましょう。
有給消化中にしっかり休んでもよいし、一度辞めて行きたかったところへ行ってもよいでしょう。
免許がありますから、『職がない!』ということはないです。
「それでもいきなり辞めてしまうのは不安…。」
という方は、転職サイトなどで「どのような求人があるのか」「自分でも転職できるのか」等、色々な情報を集めておくとより安心して過ごせます。
転職サイトを上手く使うのがおすすめ

「転職サイトって何?」という方の為に、
- 登録・利用無料(2分ほどで登録できます)。
- 薬剤師転職に特化した転職エージェントが担当者としてついてくれ、転職先を斡旋してくれる。
- 薬剤師転職の内情に詳しく、また面接や書類などのサポートもしてくれる。
- 薬剤師転職サイトの数は多く、それぞれで得手不得手の求人先がある。
という特徴をもった転職サイトです。
その中でも筆者も実際に使用したことのある、特におすすめの転職サイトを2つ紹介しておきます。
ファルマスタッフ

サポート重視、しっかり話を聞いて欲しい人にオススメのファルマスタッフ
。
1度目の転職でお世話になりましたが、対応がとても丁寧で安心感があります。
北海道~九州まで全国12拠点からサポートしてくれます。
職場環境や人間関係を重視したい人に特におすすめで、コンサルタントができる限り現場に足を運んでくれ、生の声を届けてくれます。
サイト上では公開していない非公開求人も数多く持っていますので、是非活用していただきたいです。
ヤクジョブ.com

2度目の転職でお世話になった【ヤクジョブ】
。
こちらも、サポートや対応ももちろん丁寧で、時給UPの交渉や面接でのサポートもしっかりして頂きました。
筆者の場合は担当者が男性の方だったからか、無駄話をするというよりたんたんとサポートしてくれるという感じでしたが、あまりダラダラと話したくない人にはちょうどよいと思います。
ヤクジョブは雇用形態も豊富で、正社員・パート・契約社員・派遣など…様々な働き方の求人をもっています。
1日単位から働ける単発派遣という働き方も提供しています!(※ただし、条件あり)
保有求人数もどんどん増えていて、LINEで手軽にやり取りできるのも魅力です。
まとめ

病院薬剤師にしか経験できないことって、確かに沢山あります。
ですが、そんなことは重々承知の上で「もう病院薬剤師辛いよ…。」と思われているはずです。
この機会に、何故辛いのか?乗り越えるか乗り換えるか、はたまたまずは休息をとるのか、自分に問いかけては如何でしょうか?
自分を大切に出来るのは自分だけですので、しっかり労わってあげてください。
体を壊してからでは遅いです。
話を聞いて貰うだけでもぐっと楽になることもありますよ。
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